吉事・弔辞

 PCの電源はまだ落とせない。
 52万パターンまで来た。約半分だ。後二日もすれば、答えが出る。

 朝から電器屋に行く。
 「他店より一円でも安い場合は係員にお知らせ下さい。勝負します」という例のお店に行ってきた。
 こちらがネットで調べた価格は58,000円ほど。店頭表示価格は78,000円。
 さあ、まけてもらおうか、というと、少し調べに行った後、「当店では原価割れは起こせません。仕入れ価格67,000円が限界です」という。話にならねぇ、と帰ってきた。
 隣の店では7〜8万で売っているわけで、まぁいい勝負はしているんだろうが、看板に偽りがあっちゃあいけませんな。

 今日は夫婦でドライブの予定だったのだが、目的地を変更して、一路奈良へ。友人が子供を産んだので、見に行ったのだ。

 道中、教習所時代以来経験したことがないような、急ブレーキを踏むようなシーンがあった。隣の小道から、一旦停止もなしに車がつっこんできたのだ。あわてて急ブレーキ&回避ハンドルで事なきを得た。明らかに、停止線で止まらなかった向こうの車が悪い。ペコリと頭を下げたくらいでは許されないですよ、おばちゃん。
 その後は一日、何の問題もなかったが、「ついさっき、すごい冷や汗をかいた」ような人間も、普通に車の流れに乗っているのだなぁと思うと、車社会も面白いと思った。

 奈良で赤子に会う。生後4日目ぐらいか?
 小さい。驚くほど小さい。そのくせ、手・足・耳の細部までキッチリできている。じーっと見ていたが、飽きないなぁ。自分の子供なら尚更なんでしょうね。
 すぐに帰るつもりだったが、意外と長居してしまいました。

 帰宅すると今度は、お通夜に出かける準備。
 結婚式の時、新婦側の主賓に来てくれた方がお亡くなりになったのだ。お通夜はかなりの人。顔が広い人だったんだなぁ。
 私はほとんどつきあいがなかったが、「お世話になりました」とだけ念じておいた。

 人の死はどんなものであれ、気分を重たくする。
 生まれて死ぬのが人の常、祝い、弔うのが社会のしきたりであるが、一日で両方の事態に直面したのはかつて無い経験であった