大学って楽しいね

友人が本を処分するって言うんですよ。

今時,本をたくさん持っているのは流行らないのかもしれないけど,本は捨てるもんじゃない,という感覚なのです。ずっと持っておきたい。そして出来るだけたくさんもっていたい。ので,「すてるけど,いらん?」と聞かれたとき即答で「いります。くれ」といいました。

実は今の研究室にある本の30%ぐらいは,師匠が退職されたときにもらってきたもので,もらってはきたもののほとんど読んでない。新しく買う本もあるので,昔の本を読み直すことって時間の確保からして難しい。
それでもスペースがある限り持っておきたいんです。

とまれ,そういうことなら送ります、という話になって,いよいよ「送りましたよ」という連絡がきました。送り先が職場だったので、事務の人に受け取ってほしいこと,着払いになること,そのお金を研究費で落としたいことを伝えたところ,面白い展開が。

本学はクロネコヤマトと業務提携しているので,クロネコヤマトでないと着払いで処理できないというのです。

こちらが送る分はともかく,受け取る分は先方の都合でどこでもいいんじゃないの,と思わなくはないけれども、そういうことだというので。
でも問題は,ゆうパックで送ってくれたことなんだよな。

事務方も少し考えてくれて,まず中身はなんですか,と。本です,専門書です,研究教育に関係するものです,とこちらは正当性を主張。「であれば」ということで,”立替払い請求”にできる条件の一つ,まあ例外条項みたいなもんだけど,「その他○長が必要と認めたもの」の枠でいけるかもしれないとのこと。その際は,調書みたいなもんを用意しないといけないそうだけど。

あー,また書類書きかあ,とは思ったけど、逆に言うと書類を一筆書けば許してもらえるのね。ということで,そのつもりをしておりました。

本日,荷物届きました。
先に預けてあったお金から,支払いは済ませてくれていました。
そこで,事務の人が言うには,「これは蔵書になりますか」と。

蔵書になると,研究室においておけるのだけど,図書館の管理下に入るので,はんこ押されてバーコードつけられて,検索で見つけられて,学生や図書の人が借りにくることもあって,蔵書点検を隔年でやって,退職するときに図書館に返して・・・と面倒なことがたくさん生じる。このように,図書館の蔵書扱いになるのは,研究費で買うものでも嫌なので,理由を付けて(裁断・スキャンして利用するから,と)消耗品扱いにしてもらっている。あるいは,私費で買うことにしている。

今回の目の前に届いた段ボール7箱にしたって,まず図書館にもっていって処理してもらい,しかも処理が終わってとりにいかないと自分の部屋に置けないわけで。

でも,公費を使ってやり取りするようなもんだったら,大学の財産だよね,というのが事務方の主張。
筋は通ってます・・・わな?
ということなので,面倒なことにはせず,私費で払うことにしました。やれやれ。

こういうのも国立大学の面白い風潮だよなあ。
筋が通っていることの方が,効率がいいことよりも優先されるんだもんなあ。

まあ楽しんでくしかないよねぇ。