独立せよ、という命令文は成立しない

パラドキシカルなんですよね、元々。

FDの講習会に出たんだけど。FDとは授業を自己研磨せよ、という理念なのにそれを「義務化」するというのだから。

日本の大学では、授業評価の調査などはほぼすべての大学で行っているそうだ。
だが、その結果を受けて何か組織的にFDの活動をしたか、というと三割ほどになるそうだ。
これも逆転。何かしたくて、そのための調査なのに、まず調査をしてから途方に暮れている感じ。

FDが日本で本格的に始まったのは1994年らしい。ちょうど俺が学部入学した年ですね。だから俺なんかは結構当たり前に思っているんだけど。「もう啓蒙の段階は終わった」ということですが、調査の手法もまだまだ改良すべきなんだから、今からは模索の段階でしょうか?などと自嘲的に考えてみる。