究極のダイエット法がわかった

数日続けてみて、そろそろ確信を得た。何となくわかっていたけど、今日、人と話をしていて、きちんと言語化できたのでここに書いておこう。

要するに、二つの考え方の変更。付け加えるなら、一つの行動。

考え方の変更、というのは結局行動の変化となって現れるはずである。理解すると言うより、体得すると言うべきかな。考え方を変えるだけなので、元手は全くかかりません。

原則一、時間感覚を長くもつこと。

例えば禁煙する、というときに一週間やめられたからといって信用はされないわけで、数ヶ月、ヘタすれば一年ぐらい続いてやっと認めてもらえるもののはず。ダイエットというのもソレと同じように考えるべきなのだ。同じ行動パターンの変化を求めるのだから。

ただ、今のご時世、どんどんスピードアップしているからやれん。数日、数週間の単位で何かを決めるってことがザラで。そんなにすぐ結果を出せと言われても、ねぇ。例えばメールなんかだったら、ヘタしたら数分返事が遅れるだけで大問題ですから。一事が万事、その感覚を求められているような気になってしまう。その考え方が既にダイエットに適さないのだ。

岡田某のレコーディング・ダイエットが良いのは、以前にも指摘したとおり、長期間記録をつけさせる点である。この長期間続ける、ということが感覚の変化に繋がり、行動のパターンに繋がるのだ。とにかく心にゆとりを持って、時間感覚をゆっくりしましょう。

原則二、空腹の定義を明らかにすること。

かなり前のエントリーでも指摘し、岡田某も指摘しているように、空腹の定義は「満腹ではないこと」ではない。おなかの中が空っぽであることが空腹なのであり、そうでないときに空腹を感じるとすれば、それは「まだ食べられる」ということなのである。

これは酒飲みの感覚に似ている。アル中ではない、多くの酒飲みは、飲まないとだめだから飲むのではなく、「(まだ)飲める状態だから飲む」のである。この感覚を食べ物に応用すれば、必要摂取カロリーを超えることはたやすい。

ただ、我々大人は成長期を経て今の人格を形成する。成長期の間は、体が欲するので、いくらでも食べられるし、現にそのときはおなかが減っているのである。ただ、大人になって、体が欲していないのに「食べることができる」という感覚だけが残る。これが体重増のメカニズムだ。

空腹でなければ食べなければよいのだ。お茶を飲めばいい。あれ、カロリーゼロらしいから。

この二つをしっかりと理解し、感覚的にも会得すれば、別段苦労することなく痩せていく。

それを数字で表現して、無意識下にたたき込むのがレコーディング・ダイエットだ。記録を取るだけで痩せるのではなく、意識してない自分に「空腹とは何か」ということを教え続けるのだ。だから何もしないで燃やせているように思える。『ユーザーイリュージョン』の言葉を借りれば、<自分>に教えれば<私>が痩せていくのである。

これをやれば、過剰なカロリーを取って高い体重レベルを維持している人は、必然的に適切なレベルに落ちる。これに次の行為を付け加えれば、確実である。

水を飲み、頭を使え

アシモフによれば、世の中には何千とダイエット食料があるらしいが、最も効果があるのは「水」らしい。体重の中には、例えば宿便のようなものも含まれているから、水をたくさん飲んでお通じを良くするだけでも効果があるし、飲み続けていると基礎代謝も上がるだろう。一日2リットルの水を飲め、というのはここから来ている。

頭を使え、というのはF先生の言から。
カロリーを消費すれば痩せる、というのであれば、体の中で最もカロリーを使っているのはどこか、という話になるのは当然である。体の中で最も消費が多いのは、もちろん筋肉などではなくて、脳である。

要するに、頭を使えばカロリーが消費されて、痩せる。
面倒なことを色々考えるのだ。パズルでもいい、ゲームでもいい、人間関係で悩む、でもいい。悩めば悩むほど、頭は血液を必要とし、体中の血の巡りを良くし、痩せさせる。
これは昨日四時間近い会議をして、はっきりと悟りました(笑)イスに座っていただけなのに、どっと疲れるんですな、これが。
逆に、単調な作業は最悪である。頭を使わず体だけを使うのは、意味がない。だからたぶん、テトリスとかでは痩せない。ジョギングで痩せるのは、走っている間に色々考えることもあるからじゃないか。

のんびりと、考えごとしながら、茶腹で一時。これが真理。間違いない。