「世界征服」は可能か?

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
面白い本を読んだ。題して「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)。760円プラス税だが、その分は楽しませてもらったという感じかな。

出だしが面白い。「なぜ世界征服なんかせにゃならんのか」という根本的なテーゼを問うところから話は始まる。その後、世界征服のパターン、支配者のパターン分類を先行事例(主にアニメや特撮ヒーローもの)に基づいて論じ、具体的に世界征服するにはどういう手順がいいか、というところを論じて、最後にそもそも征服するとはどういうことか、という主題に戻る。

パターン分類のところは、もっと先行例を集め、もっとわかりやすく図表などで簡潔に論じるべきであった。手順についても、もっと精緻な議論は可能であろう。このあたりは読んでいてダレてくるところである。

しかし、最後のディスカッションはなかなか読ませる力がある。ローマ帝国の話、パックスアメリカーナの在り方などを問い、世界征服するということが本当はどういうことか、とちゃんと考えるのである。いや、大人であれば、ちょっと考えれば考え至る所ではある。しかし、「ちょっと考える」ことを止めざるをえない大衆にとっては、ユーモアが感じられていいんじゃないかな。それとも、ユーモアをユーモアと思えないほど忙しいことが大衆の定義だろうか?

それにしても、オウム真理教はまじめに世界征服をしようとした、という意味で、まったく希有な事例であるなぁ。改めて感心させられますよ、これを読むと。

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