ゼミ旅行2014

ゼミ旅行に行ってきました。
今年は高野山,勝浦温泉,伊勢神宮,安土桃山文化村,パルケエスパーニャ,という紀伊半島ツアー。
大阪出身の人間としては半ば庭みたいなものですが,中国四国地方の学生にとっては珍しかったかな?

ゼミ旅行の基本ルールとして,「旅行の合間に大富豪をするんじゃない,大富豪の合間に旅行しているんだ」というのがあって,30分以上の移動のときはすぐにトランプを取り出すのです。大変楽しうございました。
また,宿に着くとプロジェクターとPS3を取り出して,壁一面に投影し,DVDを観るのも慣例になりました。今回は刑事コロンボとバナナマンDVDでした。

幹事の三年生が的確に時間をコントロールしてくれるので,ほぼ予定通りに動きました。なかなか几帳面な子で,常に時計を気にしていて楽しめなかったんじゃないかなあというのが気がかりになるほどに。

高野山〜勝浦温泉はレンタカーなのですが,車内は各自のセレクトしたCDを聴き,しかも「タイヤが回っている間は英語禁止」というルールだったので,4時間ほどの移動の間に7000円近い罰金が発生(100円/1英単語)。私もかなり貢献しましたが,その日の宿での酒代がちょうどそれぐらいだったのでまあいいか。

伊勢神宮はちょうど天皇陛下が神事をされているところで,外宮は午後から,内宮は終日観光できない状態。仕方がないので,外宮や周辺を少し観たぐらいでおわりました。次はちゃんと参拝するぞー。

安土桃山文化村は,我がゼミ生が大好きなテイスト,「ちょっとさびれたテーマパーク」で,無駄に広大な駐車場や,並ぶ必要のないアトラクション,動いていないエスカレーター,向こうからよってくるキャラクター(にゃんまげ)などを満喫。あまりにもすばらしいさびれっぷりだったので,翌日のパルケエスパーニャが「なにこれちゃんとしてるじゃない」と逆に対応に困ったほど。パルケエスパーニャは,どの乗り物も30分ほどで乗れるし,ジェットコースターもすごいのがあって,本当に普通に楽しかったです。

ゼミ旅行は,卒業が決まった学生との思い出作りでもあるため,気楽に遊んでいるだけとも言えますが,在学生の学内では見れない所を観察するところでもあります。この人は意外とおおらかだな,あるいは繊細だな,というキャラをとらえる。ついでに,最近の学生のノリや知識,情報源など,自分の感覚を当世風に修正する機会でもあります。

また,二泊三日で生活をともにするわけですが,その隅々に「何を楽しいと思うか」「どこに問題意識を向けるか」という考え方を行動で示すチャンスでもあるわけです。これは実は大事なことで,講義中に伝えられなかったものも,行動に思い出を添えて伝えることで,教えることができると思っています。

という偉そうな理屈を付けつ,つまりこれも仕事なんですよ,と言いたい所ですが,外から見たら結局遊んでいるだけ。それもまた,真実。研究者ってのは生き様の問題であって,職務や職階の問題じゃないからね。

帰り際,先輩方とこれでお別れになるのがさみしい,という学生がいたので,次に会う日を決めました。まあ同窓会の予約ですな。
イベントドリブン(誰かの結婚式,など)にしておくと,確約できないということなので,時間と場所を先に決めようということになり,結局2020年の東京五輪開催日に,伊勢神宮内宮集合と相成りました。6年ありますから,流石に「ちょっと予定が入りまして」という言い訳はナシだぞ,絶対に集まるぞ,絶対に集まってまた大富豪しような・・・・という約束をしました。

約束というのは,行動が伴って初めてそれが約束だったと言えるもの。とても楽しい時間でしたが,その強い気持ちをどこまで持って行けるか。SustainableなMemoryというのがゼミ生のテーマになりました。

さあ,どうなることやら。
人生という名の旅はまだ続くのです。

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