全情報分析!

行動計量学会2日目は、西里先生のご講演から。

学生の頃に集中講義を受けたことがあり、また博士論文を面白いことをなさってますね、とわかってくださったので、尊敬するというかなついているというか、素敵な人なのです。

分散共分散行列をもとに分析をするのが王道の統計解析業界にあって、非線形性を考慮することの大切さをとき、歪んだリッカート尺度の使い方を批判しつつ、双対尺度法という解決策の提示もされている方。心理学畑出身のメトリシャンというところも共感するなぁ。

さて、講義は歪んだ分布なのに間隔尺度と言い張る問題点の指摘、ご自身の双対尺度法のお話から始まって、あーいつものだな、と思っていたが。

なんと10年ぐらい前に聞いた話から少し変わっていて、「やはり射影するのは良くないですね」とか「双対尺度法って名前が良くないな」とか、エッと思わせる発言もあったのだが、何より驚いたのは、近年も論文を出し続けていること。

中でも、全情報分析はすごく面白い!双対尺度法を愚直に調査データに当てはめると、行列がでかくなりすぎて解釈できないレベルになるから実用的ではないなぁ、と思っていましたが、それを乗り越える分析法を提案されていたのだ!ウワォ!
(文献はこちら)

初めて双対尺度法を習ったときは、これで世の中の尺度は全部やり直しだ!と思ったもんだが、この分析法なら、尺度→因子分析の流れも全部これに取って代わるレベルの大問題だと思うぜ!

御年78歳と伺ったが、なおまだお元気で、最近は同僚とRのパッケージ提供も始めたそうな(dualScaleパッケージ)。
一つのことをずっとずっと追い求めて、一歩一歩進んで行く、学者魂は本当に素晴らしい。
物腰も柔らかい、優しい人でもあるんだこれが。
勝手に西里先生の思想を引き継ぐのは俺だ!と決心させてもらいましたよ。心の中の弟子入り(15年ぶり2度目)。

勉強になりました。

夜の懇親会では美味しい日本酒をたくさんいただき、いろんな人とお知り合いになれたのだが、大学から駅まで4-50分ほどS先生とプラプラ歩いたのも楽しかったなぁ。おかげで帰って直ぐに眠れましたよ。

この学会を第一学会にしてる人たちの仲間に、私も入れてもらいましょう。

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