娘の電池切れ

小学校も通って二週間。家庭訪問も済んだ。

例の一緒に行く友達とは,「一緒に行ってください」とは言ったものの,次の日からも仲良くなる感じではなく,同時並行的に通学している感じ。
今週からは,もう「待ったり,嫌な感じをもったまま行くぐらいなら,ひとりで行け」と言っていたので,ひとりで行くようになった。家庭訪問のときに,先生にそれはよろしくないですねぇ・・・と言われたらしいが。

さて,今日。
朝起きる時間も,最初は六時半ぐらいに起きてお越しに来ていたぐらいの娘が,さすがに慣れてきたのか,今日は朝御飯ができて7時にななたのでこちらから起こしに行くようになっていた。食べるのも急かすけれども,食べ終わるのが7:20,着替えて家を出るのが7:30といったぐあい。
今日もこのペースで行ったのだが,ひとりは寂しいからおとうさん一緒に行こう,とか言い出す。自立してもらわねばならぬので,小学校はひとりで行けぃ,と送り出す。

驚いたことに,7:50。家のチャイムが鳴る。今頃誰か迎えに来たのか?と思ったら,娘が泣きながら帰ってきた。
いわく,さみしくて・・・らしい。
とにかく,8:00には学校にいなければならないから,こりゃいかん,と慌てて着替えて一緒に送り出す。

話を聞いてみると,どうやら,通学路に小学生が一人もいないのでさみしくなった,と。学校にいっていいのかな?みたいな不安に駆られたようだ。その証拠に,小走りで通学中,学校近くになってやっと二人の小学生連れをみつけ,見つけたとたん「あ,小学生。もう大丈夫,行ってきます」と笑顔で言ったからねw

スタートがちょっと遅れて,小学生の通学ブームに乗れなかったのが問題でした。分単位でけっこう狂うんだな。
娘も,誰かと話をするわけではないのだけど,どこかに小学生がいるということが大事なのだなぁ。
いずれにせよ,慣れてきたこともあっての,中だるみというか,電池切れというか。そういうかんじ。

さて,手ぶらで通学路を歩いている大人は俺一人になった。スーツを着ているわけでもないので,なんだか不審者だなぁ,と思っていたら,数十メートル先を歩く娘の防犯ベルが鳴り出した。

信号待ちの間に,娘が「このベルはシールを取らないと使えないのよ」と,電池の接点をカバーしているシールを指さすので,これはもう取っておきなさい,と抜き取ったばかり。起動したのに,いつもの調子で触ったのだろう。
慌てて駆け寄って,アラームを止める。遠くのほうで警備員や先生が怪しそうに見ている。仕方が無いので,一緒に学校の近くまで行って,「お父さんは,もう仕事に行くからね,行ってらっしゃい」と周りに聞こえるような声で送り出した。

朝から妙な散歩をさせられたのでした。おわり。