かかりつけ医ってどうやってなるの

今行っている内科にかかわらず,あちこちの病院で「かかりつけ医を持とう!」というポスターが貼ってある。
総合病院に案内状なしで行くと紹介料?みたいなもんで3000円ぐらいいきなり余計に取られるし,そうしないと混雑しすぎて大変という総合病院の気持ちもわかる。
さらに,初診だとラポールを取るところから始めないと行けないし,過去の病歴や性格的なものについての(相互?)理解があった方がスムーズに進むというのもよくわかる。

今回の病院の先生はすごく良いので,内科のかかりつけ医としてはこの人が良いなぁと思う。他にも耳鼻科,整形外科ならここだな,というのが近所に見つかっている。

しかし,かかりつけ医って,どうやって作るんだ。「ぼ,僕のかかりつけ医になってください!」って告るのか。
たぶん,「友達になってください」という言葉と同じぐらい無意味で,自然とそうなるもの,という感じもする。
でも,「深夜に急に病状が悪化したら,まずかかりつけ医に!」とか書いてあるので,そこまでの関係になるにはある程度契約というか・・・なんかあった方がよいと思うんだよね。夜中に電話して,「私は君のかかりつけ医になったつもりはない」と言われたら悲惨だぜ(笑)
そこまで行かなくても,電話して「あぁ○○さんね」と思い出してくれたらいいけど,「はて・・・ウチで受診したことある人ですか」みたいな対応なら,実際初診と変わらないわけで。
一人の医者が再任・再生できる患者数には上限があるはずなので,必然的に「私はキャパがいっぱいなのであなたのかかりつけ医にはなれません」というがあってしかるべき。
であればやはり,どこかで告白?して契約?せなあかんのちゃうのかと思う。単に患者の側で,あの人は良さそうだからいざとなったら頼みましょう,と思いこんでいたらそれでよいってわけじゃないだろう。

なんだかつまらないことを考えている,ってのはわかるのですよ。例えば友人関係に契約の概念を持ち込むのは野暮というもので,どうせ形式的にもそんな定義なんかできっこない(出来たら社会心理学者の仕事はずいぶんと楽になる(笑))。
でも,理想と現実のギャップというか,一般論と個別ケースの対応というか,どうしてもすっきりしないのがスッキリしないのです。