俺はプログラマー

心理学の実験刺激を、PCを使ってコントロールするのはよくあることである。
データがすぐに数値化されるし、乱数発生などもあるので大変便利だ。
心理学の基礎的実験がパッケージになった商品も、世にたくさん出回っている。

私の勤める大学も、何を隠そう心理学実験がPC化されている。
ただし、PC-9801のN88-Basicで書かれたものである。それも手作り。企業が商品として作ったのではなく、前任者が時間を割いて用意してくれていたもののようである。大変な努力だったと思う。メニューシステムまで手作りだったもんな。

さて、問題はそこにバグがあったらどうするか、ということである。
果たして、今回はそれがあったというお話なのです。

二種類の刺激があって、簡単な条件と難しい条件、という群分けがされているのだけど、どうしたことか、両方とも簡単条件になっていたのだ。刺激のリストが同じ群から選ばれていたのですな。
そのシステムで、長年学生がレポートを書いてきたわけです。初等実験だから、サンプル数が2〜3で、効果に差がなかったり逆の結果が出たりしても、それは検定すると言うより考察する(考察する、ということを学ばせる)ことが目的だったので、そういう意味では本質的な問題ではなかったのだけど。今回、とあるまじめで優秀でバンカラな学生が、原典までしっかり戻って調べてみたら、あれ、おかしいんじゃないか、と気づいたような次第。

まぁレポートの内容については、上記のように考察してみたり、レポートを心理学的書式で書いてみることの練習だから良いとして、やはり実験内容は訂正すべきでしょうな。

ということで、プログラミングしてきました!
いやぁ、自分でもできるかなぁ、というぐらい探り探りでやったんだけど。久しぶりに非Object指向のスパゲッティ的*1ソースを見て、該当する行番号を書き直し、HDDに上書き保存してきました。

F4キーでlist、F5キーでRun、という懐かしいキー配列を駆使し、日本語入力はCTRL+XFER!というルールを見つけるために悪戦苦闘。私が中学生時代に学んだ古典的Basic術が、まさか役立つ日が来るとはなぁ(笑)

ノスタルジーとともに、楽しみました。でも、もういやだ(笑)

*1:プログラムを上から順につらつらと書いていき、gotoやgosubで行番号にジャンプするやりかたなので、どこにどう移動しているかがわかりづらいことから、このように呼ばれる。