数学ガール

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

行き帰りの新幹線の中で読みました。「数学ガール」。数学読み物、でしょうか。小説と数学の間?
だとすると、小説としては中途半端な出来です。数学の入門書としてはまぁまぁ良いと思うのですが。

小説として評価すると、出てくるキャラクターが変人過ぎて、全く共感できません。数学的才能がありすぎる三人が出てきます。凡人が読んでいて「あ、数学って面白いな」とは絶対思えないでしょう。

そういう意味では、「アラビア数学奇譚」のほうが絶対面白い。数学と小説のミックスとしてはこっちが断然上ですな。

アラビア数学奇譚

しかし、だからといって、「数学ガール」が悪いといってるわけではなくて。こういうジャンルの本が、もっともっとたくさん世に出てくるようになればいいと思っています。数学的思考は論理的思考の一歩ですからな。ということですので、皆さんも是非買って読みましょう。