キングオブコントの評価軸

先週末に行われたキングオブコント2015。リアルタイムで観て,昨日また録画したものを見直して。
いやー,なかなかいい戦いをしていますね。

ところで今回は評価方法が変わって,5人の審査員が100点ずつ持ち寄って500点満点で評価するというスタイルになりました。
私も見ながら採点して行ったんだけど,振り返ると「世界観の完成度」「突発的な面白さ」「タイミングの良さ」「オリジナリティ」など,自分の中でも幾つかの評価次元があって,0-100の一次元に落とすのがとても難しいなと感じました。

で,審査員たちはどういう評価をしているんだろう?と思いますよね。
こういう話(「キングオブコント2015」採点データ分析で見た意外な真実。さまぁ〜ず三村が鍵を握っていた)がホットエントリーになってて,楽しく読ませてもらったんですが,残念,平均と標準偏差出したところまで。

では私の出番ですね(謎

まずデータを入れます。

score <- matrix(c(87,86,89,92,86,90,88,90,89,87,89,87,93,95,83,
                  92,89,83,93,85,89,87,96,88,89,91,90,94,94,85,
                  93,91,80,92,82,93,80,98,83,81,92,90,96,93,86,
                  94,90,87,96,89,93,88,98,90,91,89,88,93,94,89,
                  85,89,80,95,82,90,85,96,87,80,90,87,95,89,86),ncol=5)
colnames(score) <- c("設楽","日村","三村","大竹","松本")
rownames(score) <- c("藤崎マーケット(1st)",
                     "ジャングルポケット(1st)",
                     "さらば青春の光",
                     "コロコロコチキチキペッパーズ(1st)",
                     "うしろシティ",
                     "バンビーノ(1st)",
                     "ザ・ギース",
                     "ロッチ(1st)",
                     "アキナ",
                     "巨匠",
                     "ジャングルポケット(2nd)",
                     "藤崎マーケット(2nd)",
                     "バンビーノ(2nd)",
                     "コロコロチキチキペッパーズ(2nd)",
                     "ロッチ(2nd)")

審査員も口々に(最初の演者を評して)「これが基準になっちゃうからね」とか「少し高めで始めちゃったから(大竹)」と言ってたように,個人の中での相対的な基準でしかないと思うので,これを相関行列に変えて,相関の高さ=近い,と距離行列にしたMDSをしてみます。

まずは相関行列。

cor(score)
##           設楽      日村      三村      大竹      松本
## 設楽 1.0000000 0.6406308 0.4663174 0.5453865 0.5482102
## 日村 0.6406308 1.0000000 0.8487667 0.8283474 0.7842810
## 三村 0.4663174 0.8487667 1.0000000 0.7360805 0.8446292
## 大竹 0.5453865 0.8283474 0.7360805 1.0000000 0.6970017
## 松本 0.5482102 0.7842810 0.8446292 0.6970017 1.0000000

これを見ると,最低でも0.46ぐらいの相関はあるということだから,やはり皆さんお笑い芸人として共通するところを持っている,と判断していいんじゃないかな(目安として0相関が.3より大きくなると関係がある=独立ではない,とするのが社会科学では一般的かと)。
最大で三村さんと日村さんの0.84。コンビ同士の相関がバナナマンで0.64,さまぁ〜ずで0.54と中程度の相関があるのも妙に納得。

さて地図を描こう。

MDS-1

 

これを見ると,日村さんが意外と中心的というか,当たり障りのない評価をしていて,三村–設楽軸と松本–大竹軸があるんですなぁ。
コメントから考えると,三村さんは当日の笑いの多さ,設楽さんはここに至るまでの努力や練習量を評価するという違いがあったのかも。
松本さんと大竹さんは,キャラクター的には似ているのかと思ったけど,評価次元という意味ではオリジナリティ重視vs基本重視,という違いがあったのかしらん。

いや,正直ちょっと評価に迷います。
ほな評定者の分類だけじゃなくって,演者のスタイルと掛け合わせてみたらわかりやすくなるんでしょうか。やってみましょう。
行と列の両方を弄るのなら,双対尺度法,まあスコアが連続変数だから対応分析っていうべきかな。

library(MASS)
result.ca <- corresp(score,nf=4)
100*result.ca$cor^2/sum(result.ca$cor^2) #寄与率の算出
## [1] 62.611764 19.408037 12.141112  5.839088
biplot(result.ca)

 

unnamed-chunk-1-1

最初の二次元で80%の説明ができているから,これはこれでいいとして。
こうしてみると,やっぱり三村–設楽軸ははっきりしてて,設楽さんの「シュール・若手」好み,三村さんの「ベタ・渋・古参」好みが見られたかな。日村さんと大竹さんが意外と近くなるのね。

ボキャブラ天国の軸でいうと,横軸は シブい–インパクト ,縦軸が 知的–バカ で,松本さんのシブ知,日村さん・大竹さんのバカパク,設楽さんのインパク知,三村さんのバカシブ好み,ってところかなぁ。
で,第一次元の寄与率が62%あることから,やはりインパクトがあるかどうか(インパクトの反対はシブいと言うよりスタンダードかどうか,かな)が大きくて,

皆さんも自分の採点結果をここに入れて,楽しんでみてください。

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