わかる

高校時代の友人言われたセリフで今も残る言葉が「わからないんじゃない,わかろうとしてないじゃないか」である。

数学の問題かなんかを解いている時に言われたんだっけな。なんだかスッとこの言葉が入ってきて,「そうだ,なにくそ」と頑張ったような覚えが。

その後もこのセリフは頭の中に残り続けてて,結構人生のあちこちで思い出す。

今は忙しくてそのことに手をつける暇はないとか,そもそも興味がないのでわかろうとしてないんです,はい,みたいなことはある(例えば車がどうやって動いているかとか興味がない。ので壊れたらすぐJAF。整備はディーラーで比較的丁寧にするよう心がける。今日もオイル変えてきた)。でも,どうしてもわからないということは,存在しないと思っている。

しかもこのご時世である,ググれば大概のことがわかる。それでも知りたいことはいっぱいあるし,考えたいことはいっぱいある。

悪魔の証明みたいなものかもしれない。わからないやつはわかろうとしないだけ,わかったやつはわかろうとしたやつだけ。でもその間に,「わかろうとしている途中」ってのがある。結構ながい道のりになるかもしれない。俺なんて未だに「わかろうとしていて追いかけている最中」のものばかりだ。だから人生は楽しい。

「考えることは楽しいことである。わかろうとする気持ちを忘れないで。」と,子供には伝えておこうと思った。なんとなく。