スティールボールランを読んで

JoJoアプリで無料コインを使って,コツコツと第6部・スティール・ボール・ランを読んでたんですが,先日やっと読み終わりまして。

後半怒涛の面白さでグググっと惹きつけられたんですけど,なんか途中から,ちょっと怖くなってきた。

 

これ,なんていうジャンルなんだろう。奇妙な冒険,というレベルじゃなくなってるよね。スタンドも出てくるし,スタンドじゃない回転の話とか,「理屈は説明されるけど理屈でもなんでもない」し,漫画だから当然ビジュアライズされて(描かれて)いるんだけど「何がどうなっているのかわからない」んですよ。でも,なんというか,ストーリーはあるわけですよ,もちろんね。

漫画としての技術もおかしくって,最後の方は人に矢印がついてて「これがディオ」「これがジョジョ」みたいになってるし(絵で説明しろよ),台詞の中の一部がアイコンとして吹き出しの中に入ってくるし(「Yes」とか「SBR」とかのアイコンいる?),なんというのか,技術革新?独特の解読ルール?が必要なのです。

いや,否定しているわけじゃなくて,ああ荒木先生だからそういうものか,と思いながら読み進めてしまう。読めてしまう。JoJoを知らない人が見たら,この独自の作法のクセがすごくて意味不明なんじゃないか。・・・そんなことを思ううちに,完全に調教されてしまった自分が怖くもなったりして。

 

荒木先生は,何を描いてもJoJoになってしまうというか,何を描いてもスタンドが出てきてしまうということだし,なんなら本人がスタンド使いか吸血鬼かと思っていたけど逆にスタンド側,使われる側なんじゃないかとも思ったりする。ひるがえって,研究者たるものそこを目指すのがよいのではないか,とか思う。何を喋っても自分の専門の話になるし,ちょっと独自すぎる理論展開があってもちゃんとその世界は成立しているし文学として完成しているというか・・・

 

 

とにかく,JoJoはJoJoだし面白いんだけど,読者もスタンド攻撃を受けているんだと思った方がいい。奇妙な冒険をしているのは,私たち自身なのだ。

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